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永字八方


【永字八法】という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

永字八法(えいじはっぽう)とは、【永】という漢字に
8つの技法が含まれていることを表した言葉です。

①点
②横画
③縦画
④はね
⑤右上がりの横画
⑥左はらい
⑦短い左はらい
⑧右はらい
の線質が含まれていることから、
練習としてとても大事にされている漢字です。

書道でもまずこの【永】の漢字を
ウォーミングアップとしてやってから
練習に移られるのが良いとされています。

それに合わせて
⑨反り
⑩曲がり

合わせて10個の線質を学べば
必要最低限の線質が揃ったということで
ペン字も筆ペンも
文字の見栄えが変わります。
(他にも細かい線質の種類はありますが、基本この10個を学べば十分です)

「読みにくい字」
「崩れて見える字」は
この10個の線質が書けてない方がほとんどです。

私たちは少なくとも小学生から
文字に目を触れて生きているので、
自然と頭の中に文字の美意識みたいなものはあります。
だから
「この文字は綺麗だな」
「この文字は読みにくいな」などと
感じたりするのです。

「縦線、横線の練習より、書きたい文字の練習をしたい、文章の練習をしたい」と思われる気持ちもとてもよくわかりますが、
縦線、横線が書けなければ、
ほぼ全ての漢字が書けないということになってしまいます。

この10個の線質は
意外と疎かにされがちですが
とても大事です。

教室のテキストでは、
線の引き方から文字の組み立て方まで
1冊に凝縮してカリキュラムを作っています。


 

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